TRYラーメン大賞・フェスティバル|昨秋のTRY20周年記念イベントを振り返る @小田急百貨店 新宿店[東京都新宿区]

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2019年10月17日、講談社より「第20回TRYラーメン大賞」が発売された。2000年に始まったTRYラーメン大賞はこれで20年目を迎えたわけだが、20周年を記念して、2つの企画が実施された。1つはスペシャルカップ麺2種類の発売、もう1つはTRY大賞3連覇中のらぁ麺 飯田商店などが参加して小田急百貨店 新宿店で開催されたTRYラーメン大賞・フェスティバルである。今回は、昨秋に行われたこの2つの企画を振り返る。

 

スペシャルカップ麺
スペシャルカップ麺

TRYラーメン大賞・フェスティバルに前後して、TRY20周年企画のスペシャルカップ麺が2種類発売された。

 

マルちゃん 大島✕田中商店 辛味噌豚骨
マルちゃん 大島✕田中商店 辛味噌豚骨

TRYラーメン大賞・フェスティバルに先立つ2019年10月21日、マルちゃん 大島✕田中商店 辛味噌豚骨が発売された。第15〜19回TRY名店みそ部門で5連覇を達成し、みそ部門の殿堂入りを果たした大島と、第4回とんこつラーメン部門で最優秀賞を受賞した博多長浜らーめん 田中商店を、コラボさせたイメージのカップ麺である。

 

マルちゃん 大島✕田中商店 辛味噌豚骨

この辛味噌豚骨スープの秀逸なところは、味噌と豚骨の配分の妙と述べればいいだろうか。一般には、バランスは味噌が主で豚骨が従となりがちだが、このスープの場合はしっかりと豚骨感を打ち出して、味噌と豚骨を対等とし、その相乗効果を十分に引き出している感じである。それゆえか、インスタント離れした重厚で風味豊かな味わいに仕上がっている。

 

製造元の東洋水産が“生麺ゆでてうまいまま製法”と呼ぶ手法を用いたノンフライの細麺は、さすがに特別な手法を使っているだけあって、即席麺の次元を超越しているようである。規定通りに熱湯5分で食してみると、質のいい弾力感が表れる。これはこれでなかなか素晴らしいが、さらに時間を経過させて麺が少し伸びた状態にしてみると、まるで天下の名店らぁ麺 飯田商店の麺を志向するかのような、良質の柔軟性を弾力感・もっちり感が補完する仕様の、心憎いほど巧妙な麺が出来上がる。とは言っても、もちろん所詮は即席麺だから、飯田商店の麺には全然及ばないと、蛇足かもしれないが、一言付け加えておく。

 

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