TRYラーメン大賞・フェスティバル｜昨秋のTRY20周年記念イベントを振り返る @小田急百貨店 新宿店［東京都新宿区］

Handicraft Works

1杯目に選んだのは、Handicraft Worksのクラシックミックスグリルパレット ¥1,300。このイベント限定のメニューである。2019年10月31日(木)の午後6時頃、夕食時ではあったが、あまり待つ必要もなくスムーズに購入できた。

　

Handicraft Worksは、2017年3月に閉店して東京都内で移転先を探していたNOODLE STOCK 鶴おかという埼玉県八潮市にあった店の2号店として、同じく八潮市で2017年4月に開業した。この店の看板メニューはボリューム感の溢れる肉、とりわけシュラスコと呼ばれる南米風に調理した肉が載る、パレットと名付けられた汁なしラーメンである。この強力な“まぜそば”をもって、Handicraft Worksは第18回TRY新人賞の汁なし部門で1位を獲得。さらに、しょう油部門でも6位に入賞した。続く第19回はTRY名店汁なし部門で3位、昨秋の第20回もやはり名店汁なし部門で4位と、かなり健闘している。

　

ただならぬ肉々しさのシュラスコが展開する上に焼いたパイナップルが載るという、なんとも奇抜なまぜそばが出てきた。

　

上質感が抜群のシュラスコがどっさり。結構旨いし、食べ応えも十分だし、随分と満足度の高いビーフなのだが、まさしく玉に瑕といった具合に、論外なくらい硬い部分も若干含まれていた。焼いたパインは全体に対するちょっとした変調ポイントとして、粋な風情を添えていた。

　

ちょうどいい硬さの自家製の太麺は、もっちり感がとても良好で、弾力感もなかなかいい感じで、かなりハイレベルな出来栄えであった。

　

タレが底に溜まっているので、食べる前に全体をよく混ぜた。そのタレは芳醇な旨味を程良いスパイス感が上手くサポートしている様相で、とても旨く仕上がっていた。