ご当地ラーメン探訪｜ホワイトガウラーメン #1：ホワイトガウラーメン発祥の店、大衆中華ホサナ［千葉県袖ケ浦市］

ガウラーメン・麺大盛

一見すると豚骨ラーメンと見紛いそうなホワイティな一杯が着丼。

　

乳製品と生姜がキーポイント

“ラーメン第5のジャンル牛乳ラーメン”と自称する白いスープは、豚骨スープ等の乳化ではなく、乳製品そのもの、つまり牛乳とクリームチーズによって白く色付いている。ラーメンスープに乳製品を合わせるとは結構奇抜だが、これが意外にもしっくりと調和した感じのほのかなミルク風味に仕上がっていて、違和感などは全然ない。その秘訣は生姜にあるそうだ。隠し味的に使われている生姜によって、牛乳由来のクセが消えるらしい。というわけで、ミルクと生姜の穏やかな風味がじんわりと余韻を残す感じの、マイルドで乙な味わいのスープは、袖-1グランプリという超マイナーな賞ながらもさすがに優勝しただけのことはあって、なかなか味わい深くて、及第点は軽くクリアしている感じの出来である。

　

オーソドックスな麺

程良い硬さの細麺はオーソドックスな作りで、特徴があまり目立たない。強いて挙げるなら、もっちり感が若干いい感じである。

　

全般的に平凡なチャーシュー

チャーシューはそこそこ柔らかいものの、普通っぽい作りである。普通っぽいなりに、多少は旨い。

　

総括

ホワイトガウラーメンは、どう分類すべきか迷うくらい明瞭に独自性を打ち出したラーメンである。ご当地ラーメンとしてラーメン界に占めるポジションはいまだ辺縁部の末端にあるようなものとはいえ、このラーメンは牛乳という素材の持つ潜在力を世に示しえたことで、今後のラーメンの進歩にとって幾許かの光明を投げかけている可能性もまたあるのかもしれない。そういう意味で、一度は味わってみる価値があると言えるだろう。