ご当地ラーメン探訪｜勝浦タンタンメン #6：味は勝浦でピカイチかも！ ぴかいちラーメン［千葉県勝浦市］
勝浦タンタンチャーシュー
器の縁からチャーシューが突き出す格好の、何気なく作り手のこだわりが表れている様相の一杯が着丼。
程良い辛さの風雅なスープ
醤油ベースのスープは激辛ではなく、適度な辛さ。ほのかに酸味を効かせた穏やかで優しげな味わいに仕上がっており、勝浦タンタンメンには珍しくある程度の繊細さを兼ね備えている。勝浦の他店とは一味違う風雅な美味を実現している。
シコシコ感がわりと良好な細麺
ちょうどいい硬さの自家製の細麺は、多加水っぽいプリッとした感触がある。シコシコ感がなかなかいい具合で、そこから派生する多少のもっちり感も合わさって、結構すばらしい出来である。
スープとのバランスが良いチャーシュー
チャーシューは平凡な作りだが、平凡なりに柔らかくてまあまあいい感じである。脂っこさを抑制して、スープとのバランスに配慮している様子。
総括
今回は予想外に上出来の勝浦タンタンメンに邂逅し、老店主の熟練の技に感心させられたわけだが、ラーメン職人としての技量というものは、ラーメン店の経営者としての技量に補完されてこそ活かされる。その意味で、惜しいことに世の中には優れた腕前を活かしきれていないラーメン職人がたくさんいるに違いない。ぴかいちラーメンの勝浦タンタンメンを味わい、そのように思った次第である。
1 2
