緊急速報 #5|新型コロナで東京駅がヤバイ:2020年4月19日(日)、東京駅に駅弁を買いに行ってきた @駅弁屋 祭

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伝承 鯵の押寿し
伝承 鯵の押寿しのパッケージ

製造業者の大船軒は明治31年創業とのこと。西暦だと1898年である。

 

伝統的な鯵の押し寿司
伝承 鯵の押寿し

一般的な押し寿司とは雰囲気を異にしているが、昔から太平洋側の漁師町などで作られてきた鯵の押し寿司は、むしろこの駅弁のような形態であるらしい。ただし、実は大船軒鯵の押寿しは鯵の押し寿司としては有名なようで、逆に有名だからこそ鯵の押し寿司の典型例と見なされてしまっている向きもあるかもしれないので、注意を要するだろう。

 

存分に酢締めされた小鯵

小鯵の半身は当然ながら握り寿司のネタよりも強く酢締めされている。そういうネタを使った押し寿司は、昔ならば贅沢で旨い料理であっただろうが、現代の飽食の世にこれを旨いと言うべきかについては、微妙なところもあるだろう。だが、鯵の押し寿司を漁師町の伝統料理と規定し、初めから固定的にこういうものであると考え、つまりは旨いとか不味いとか、値段が高いとか安いとかいった基準で料理を判断するグルメサイト的思考から離れた前提に立つならば、なるほどこんな味なのかと納得もいくだろうし、また案外旨いと思えることも多いかもしれない。

 

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