ご当地ラーメン探訪|勝浦タンタンメン #10:味噌ベースの勝浦タンタンメンが旨い、はらだ 富里店[千葉県富里市]
タンタンチャーシュー (味噌ベース)
味噌ベースとはいっても、見た目にはあまり味噌感が表れていないラーメンが着丼。
スープは味噌ベースで正解!?
味噌ベースの勝浦タンタンメンのスープは、辛さの裏側に旨味がしっかりと据えられている感じで、スープ中に大量に分散した玉葱の微かな甘味と相俟ってなかなか豊かな味わいを形成している。また玉葱のシャキシャキ感も多少の面白みを付与している。以前、勝浦市のはらだや香取市のらーめん原田 小見川店で味わった醤油ベースのスープよりも格段に旨い感じだ。尚、辛さ控えめで注文しても、はらだの場合、激辛か、もしくはギリ激辛を免れる程度の辛さなので、要注意。
概してオーソドックスな細麺
この細麺は勝浦市にある竹屋製麺から仕入れている可能性が高い。程良い硬さで、概ねオーソドックスな作りながら、もっちり感がややいい感じに出ている。スープの絡みも良く、まあまあ納得できる出来。
凡庸なチャーシュー
柔らかいチャーシューは昔ながらの凡庸な作りだが、凡庸なりに若干はいい感じである。
総括
勝浦タンタンメンはわりと全国的に名を知られるご当地ラーメンではあるものの、例えば博多ラーメンや喜多方ラーメンなどと比べると、断然知名度が劣る。ではどうしたら勝浦タンタンメンはこうしたメジャーなご当地ラーメンみたいに有名になれるのかと考えたとき、インスパイア系を禁じる地域団体商標制度が足枷となって、結局のところ、それは不可能なのではないかと思い至るわけである。地域団体商標の制度自体は特定地域の観光や農業を振興し、経済を活性化させる効果があって、素晴らしい制度である。だがラーメン文化の発展という視点に立ったとき、一抹の違和感を覚えるのは私だけではないだろうと、思ったりする今日この頃である。
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