北海道ラーメン紀行 #5|すみれ 中の島本店:札幌ラーメンの代表格の名店で味わう、札幌スタンダード[札幌市豊平区]

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日本三大ご当地ラーメンの1つに数えられる、札幌ラーメン。味噌ラーメンの主流派とも評すべきこのラーメンの本場札幌では、当然ながら数多の名店がひしめいているわけだが、中でもとりわけ知名度が高くて、抜群の人気を集めつつも、尚それだけに留まらず、多くの優秀な人材を育て上げてラーメン界に送り出し、ラーメン文化の発展に多大な貢献をしている物凄い名店がある。ミシュランガイドでビブグルマンに選ばれた麺屋 彩未、TRY大賞みそ部門で殿堂入りした大島を始めとして、八乃木狼スープ麺匠 真武咲弥あさひ町内会等々、多くの名店の店主が修業したその店とは、言わずもがなすみれである。まさに名店中の名店にして、札幌ラーメンの代表格・筆頭格と呼ぶに相応しいこの店の本店を、ちょうど新型コロナウイルスが猛威を振るっていた時期に訪れた。看板メニューの味噌ラーメンを味わってきたので、レポートする。

👍👍 Double Thumbs Up

 

ルーツは純連
すみれ 中の島本店

すみれの原点は、1964年に村中明子氏が札幌市豊平区中の島で創業した純連にある。当時の純連は、このように表記して“すみれ”と読むことにしていた。ところが意図に反して“じゅんれん”という読みが定着してきたため、一時休業後の移転再開の折に読みを“じゅんれん”に変更した。その後、1987年に村中明子氏の長男が純連を受け継いだ一方で、1989年に村中明子氏の三男の村中伸宜氏が、改めて“すみれ”と読む純連を創業地の中の島で開業した。その後、1994年に新横浜ラーメン博物館がオープンするにあたって、村中伸宜氏の純連が出店することになったのだが、親族の猛反対に遭い、村中伸宜氏の一存で純連の屋号を使用しての出店は叶わなくなったそうだ。そのため、純連ではなく平仮名表記のすみれでラーメン博物館に出店した。これを契機として、店名が純連からすみれへと変更されることになったようだ。

すみれ 中の島本店の場所−Googleマップ

すみれ 中の島本店の情報−食べログ

 

駐車場
駐車場

この店は店舗前にやや広めの駐車場を備えているものの、かなりの人気店なので、コロナ禍が終息すれば、これでは不足するのではないかと思えた。しかし考えてみると、観光客は電車を利用して訪れるケースが多そうだし、そもそも観光客は交通の利便性で劣るこの中の島本店よりも、札幌の中心街にあるすすきの店を選びそうである。ならば、駐車場は主として地元客に供すればよいだけなので、これで事足りるのかもしれない。

 

緊急事態宣言下、平日の午後に訪問
券売機

コロナ禍による緊急事態宣言が北海道では未だ継続中だった2020年5月22日(金)、午後2時半頃に到着すると、広い店内には3人しか先客がいなくて、ガラガラ。時間帯も関係あるだろうが、それ以上に道外から北海道にやって来る観光客がほぼ皆無だった当時の状況が大きく影響していたのだろう。

この店は醤油ラーメンや塩ラーメンも扱っているが、札幌ラーメンということで味噌ラーメンを選び、味噌チャーシュー 大盛を購入。

 

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