外食ニュース 2020.09.08|佐野ラーメンの名店『佐野青竹手打ちラーメン 大和』が2020年11月に移転予定[栃木県佐野市]

最終更新日

餃子セット・トッピングチャーシュー
餃子セット
佐野ラーメン

大振りの餃子を伴った、素朴な風情のラーメンが着丼。

 

麺を存分に引き立てるスープ
醤油スープ

清湯の醤油スープは、どちらかというと、穏やかで控えめなあっさり味。基本的には昔ながらのありふれた作りながらも、バックボーンがしっかりとしていて、奥深い味わいを実現している。主役の青竹手打ち麺を存分にサポートする名脇役の役割を担っている。

 

佐野ラーメンの真髄、青竹手打ち麺
青竹手打ち麺

青竹を使って作る手打ち麺は、佐野ラーメン最大のセールスポイント。この店の麺は、適度な茹で加減で、コシがいい具合に表れた仕様で、どうやら多加水麺のようである。弾力感が非常に優れていて、質感も良好で、とても秀逸な出来栄えだ。

 

概して平凡なチャーシュー
チャーシュー

チャーシューはなかなか柔らかくて、それなりに旨いのだが、作り自体はわりと平凡な感じ。

 

餃子も秀逸
餃子

この店は青竹手打ちの技で餃子の皮を作っているのだろうか。餃子の皮にいい歯応えがあって、結構旨い。

 

総括
店頭の看板

今回は、食べログで栃木県トップのラーメン店佐野青竹手打ちラーメン 大和で、特徴的な青竹手打ち麺を主軸に据えて上手く構成されたラーメンを味わったのだが、それはあたかも「ラーメンとは所詮は麺料理であって、スープではなく麺が要なのだ」と高らかに宣言するかのような一杯であり、個性的な自家製麺の強みを改めて意識させられることになった。だが同時に、そのラーメンの弱みもまた意識させられたのだと、率直に告白せねばなるまい。つまり、田舎臭さが抜けず、野暮ったくて、洗練度が足りない印象を受けるのを禁じえなかった。確かに佐野青竹手打ちラーメン 大和のラーメンは激旨なのだが、もっと洗練された作りに変えれば、もう一段の高みへと上れる伸び代がまだ残されているように思えてならなかった。果たして本当にそんな伸び代があるのかどうかは、私のような素人には確認しようがないが、いつか才能あるラーメン職人が現在の佐野青竹手打ちラーメン 大和のラーメンを超える究極の佐野ラーメンを作り上げ、伸び代があったことを証明してくれることを密かに願う次第。

 

1 2

シェアする