ビブグルマン巡り｜東京2020・ラーメン #11：恐るべき出汁のパワー！ 中華蕎麦にし乃 @本郷［東京都文京区］
最近、東京のラーメン界で頭角を現してきたキング製麺を、皆さんはご存知だろうか。昨年3月に開業したばかりの新店だが、食べログでは現在全国のラーメン店で30位と、新店とは到底思えない高い評価を受けている。だがそれもその筈、この店はミシュランガイド東京で5年連続ビブグルマンのらぁめん小池の3号店なのだから。キング製麺が3号店ということは、もちろん2号店があるわけで、それが2年連続ビブグルマンの中華蕎麦にし乃である。食べログでは現在キング製麺を上回る全国16位のラーメン店だ。今回、この中華蕎麦にし乃でラーメンの出汁の圧巻のパワーに驚愕させられることになったのでレポートする。
👍👍👍 Triple Thumbs Up
店名は西野七瀬に因む!?
ミシュランガイド東京2019・2020でビブグルマンに選ばれた中華蕎麦にし乃は、東大の本郷キャンパスの近くの閑静な街に店を構えている。と書いてしまうと、大学と学生街が渾然一体として、いささかカオス的な環境を作り出していた90年代の京大界隈で学生時代を過ごした我々のような者にとっては、文意が自己矛盾していることになる。だが、中華蕎麦にし乃の夜営業が始まる前に到着したので、辺りを散策してみたら、本当に街は静かで、大学は閉鎖的で、立て看板なんかも1つもない有り様で、ちょっと鼻先で笑ってしまった。大学は立て看板に囲まれていて、折田先生像は常にコスプレをしていて、中核派や革マル派のヘルメット姿の左翼学生がたくさん屯していて、時には修学旅行中の高校生が制服のまま講義に出席していて、夜中でも楽器の音が聞こえてきて、24時間誰でも無断で構内に出入りできるという、我々の学生時代のやや非常識かもしれない常識と自由の学風は、ここでは僅かさえも通用しないようだ。ついでに言うと、強硬にミスコンに反対する奴らがいて、ミス京大は選出されず、勉強しないでアメフトばかり練習している奴らもいて、基本的にスポーツは弱いのにアメフト一種目だけ強豪校で、卒業式はまるで仮装大会というのが90年代の京大で、その伝統は今も受け継がれているはずなので、京大志望の人で普通の大人になりたい人はこの本郷キャンパスで学ぶことをおすすめする。話を戻すと、中華蕎麦にし乃が開業したのは2018年2月のこと。店名はどうやら、当時乃木坂46に所属していた西野七瀬に因むようだ。にし乃の“乃”は、乃木坂46の“乃”であるわけだ。
余談だが、中華蕎麦にし乃の新たな系列店、つまりはらぁめん小池の4号店となる金龍という店が今年3月に神田で開業する予定だったが、頓挫し、未だオープンしていない。
日曜日の夕刻に訪問
2020年9月13日(日)の午後5時半頃に行列に並び、午後6時に夜営業が開始されると同時に入店。食べ終えて外に出ると、店頭に10人ほどが並ぶ状況になっていた。
ミシュランガイド東京によると、中華そばが看板メニューとのことで、チャーシュー中華そばを購入。併せて味付き替え玉も購入。
1 2
