北海道ラーメン紀行 #14|in EZO 本店:東京ラーメンショー2019 第2幕で第2位と健闘した名店[札幌市中央区]

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札幌芳醇じゃが白湯味噌・旨とろ玉セット・大盛
札幌芳醇じゃが白湯味噌・旨とろ玉セット・大盛

炙りチャーシューがなんとも食欲を刺激してくるラーメンが着丼。

 

素直な味わい深さがいい感じのスープ
味噌スープ

濃密な味噌スープは、味と商品名から推測すると、ジャガイモを混ぜ込んであるようだ。とはいっても味的にはあまり変わったところがなく、むしろ素直な味わい深さを実現していて、万人受けしそうな、なかなかイケてる風情である。奇しくも先日、東京ラーメンストリートの東京駅 斑鳩でフレンチのヴィシソワーズを使ったつけ麺を味わって感激させられたばかりなのだが、ヴィシソワーズというとジャガイモのスープなわけで、もしかするとジャガイモはラーメンスープの素材としては有望かもしれない。

 

とても柔らかい炙りチャーシュー
炙りチャーシュー

炙りチャーシューはとても旨そうで、見た目のアピール力は大したものだが、実際に味わってみると、わりと平凡な感じ。それでもとても柔らかくて、食感がそこそこ良いので、それなりに旨い。

 

もっちり感がまあまあ良好な太麺
平打ちの太麺

適度な茹で加減の平打ちの太麺は、もっちり感がまあまあ良好で、そこそこはいい感じの出来である。

 

総括
店内に飾られた東京ラーメンショー2019の表彰状

今回は、東京ラーメンショー2019の第2幕で第2位となった名店in EZOの本店で札幌ラーメンを味わったのだが、ここにウニの風味を付け加えたら、確かに有名店18店のうちでも2位くらいにはなれるだろうと思えるような、想定内の旨さであった。ということで、in EZOのラーメン自体については、さほど興味を覚えないわけだが、まぜそばの移動販売がコロナ禍のために頓挫していることに関しては、非常に興味を覚える。昔のラーメン屋台の進化形態ともいうべき軽トラのラーメン店がもしも採算に合うようなことがあれば、ラーメン店を出店する際のコストが格段に下がるし、それ以上に、そもそもラーメン店経営のビジネスモデルが変更を余儀なくされることになりかねない。そういう意味で、コロナ禍が終息した後にin EZOが再開するかもしれない移動販売ビジネスには、注目したいところだ。

 

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