北海道ラーメン紀行 #18|MEN-EIJI HIRAGISHI BASE:その発想力、その技術力、天才ラーメン職人の何たるかを示すラーメン[札幌市豊平区]

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ラーメン界にはカリスマ的存在となった有名人が幾人かいる。故人を除くと、例えば大御所では家系ラーメンの始祖の吉村実氏や、ラーメン二郎の創業者の山田拓美氏などがいる。もっと若い世代では中華蕎麦とみ田の店主の富田治氏や、らぁ麺 飯田商店の店主の飯田将太氏や、Japanese Soba Noodles 蔦の店主の大西祐貴氏などがいる。彼らは優れた才能と不断の努力によってラーメン界の頂点に上り詰め、すなわち論を俟たず天才である。しかしその才能を純粋にラーメン職人の手腕のみに限って見るならば、それでも尚、彼らは天才だと言えるのだろうか。上記5人の中でラーメン職人として最も天才肌だと目されそうな大西祐貴氏のラーメンにしても、誤解を恐れずに率直に言うなら、ただスープだけにしか天才的手腕の顕現を感じ取ることができない。ところがこの春から夏にかけて北海道のラーメンを食べ歩いていたときに、上記のカリスマ達をも優に凌ぐ正真正銘の天才ラーメン職人が作ったとしか思えないような、とんでもない一杯に出会ったのだった。札幌にあるMEN-EIJI HIRAGISHI BASEという店の魚介豚骨ラーメンである。今回は、この絶品ラーメンと、さらには札幌にある店ということで味噌ラーメンも併せてレポートする。

👍👍👍 Triple Thumbs Up

 

純すみ系の魔のトライアングル内に立地
MEN-EIJI HIRAGISHI BASE

札幌市営地下鉄南北線の南平岸駅から徒歩圏内に店を構えるMEN-EIJI HIRAGISHI BASEは、ミシュランガイド北海道2017特別版でビブグルマンに選ばれた名店で、食べログでは2020年11月22日現在、北海道で5位のラーメン店である。実はこの店がある辺りは、札幌の中心街ではないのに有名ラーメン店が揃いに揃うラーメンの超激戦区で、特に札幌ラーメンの主流派純すみ系の中核であるさっぽろ純連すみれそれぞれの本店と、すみれの一番弟子で食べログでは現在北海道で1位のラーメン店でビブグルマンでもある麺屋 彩未が近くにあって、位置的にはちょうどこれら純すみ系トップスリーが形作る三角形の中に立地する状態となっている。まさに魔のトライアングル内で営業しているようなもので、並のラーメン店であれば、抜群の人気と知名度でもって三方から客を吸い取られて干上がってしまい、経営が成り立たないところだが、この店の場合は純すみ系よりも実力が明らかに上なので、悠々泰然と営業しているように見える。

MEN-EIJI HIRAGISHI BASEの場所−Googleマップ

MEN-EIJI HIRAGISHI BASEの情報−食べログ

 

駐車場
駐車場

この店は4台分の駐車場を備えているが、人気店なのでこれでは駐車スペースが不足する。しかし、詳しく述べることは控えるが、近隣を探せばわりと容易に好都合な駐車場所が見つかるだろう。

 

平日に2度訪問
券売機

2020年6月12日(金)の午後2時半頃と2020年6月26日(金)の午前11時半頃の2回訪れた。1回目に訪れたときは昼食時を過ぎていたので、先客は3人のみで空席がたくさんあったが、2回目は昼食時だったので、駐車場は満車で席も少ししか空いていなかった。

1回目は魚介醤油チャーシュー麺大盛り卵まぜごはんを購入。2回目は札幌味噌チャーシュー麺大盛りを購入。

 

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