北海道ラーメン紀行 #28｜らーめん山頭火 旭川本店：ミシュランガイドにも掲載！ 醤油ラーメンの町で誕生した豚骨ラーメンチェーンの本店 @旭川駅前［北海道旭川市］
世の中、不可解なことは幾らでも存在する。取るに足りない事例かもしれないが、ミシュランガイドが単なるラーメンチェーン店を掲載していることもまた確かに不可解なことの一例であるだろう。もちろんチェーン店だろうと何だろうと、非凡な旨さの料理を提供してくれるのであれば、ミシュランガイドに掲載されることに違和感を覚えたりはしない。しかしその店はいかにもチェーン店といった風な凡庸なラーメンしか提供していない。具体的にどういうことかと言うと、ミシュランガイド北海道2017特別版において、豚骨ラーメンチェーンのらーめん山頭火の北海道旭川市にある旭川本店が調査員おすすめの店に選ばれていて、またミシュランガイド北海道2012特別版においては、らーめん山頭火 旭川本店に加え、らーめん山頭火の北海道上川郡美瑛町にある支店の美瑛店までもが調査員おすすめの店に選ばれているのだ。ちなみに調査員おすすめの店とは、現在言うところのミシュランプレートに相当する。というように、腑に落ちない感があるものの一応はミシュランプレートなので、らーめん山頭火 旭川本店を訪れてみた。今回は、そこで味わった豚骨ラーメンをレポートする。
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醤油ラーメンの町で誕生した豚骨ラーメンチェーン
北海道旭川市といえば、ご当地ラーメンの旭川ラーメンがとても有名である。まさに醤油ラーメンの町と呼んでもいいような旭川なのだが、意外にも豚骨ラーメンチェーンがこの町で発祥した。らーめん山頭火がそれで、2021年1月現在、国内13店と海外41店を展開している。国内店舗については東日本に集中しており、沖縄県にある1店を除けば、西日本からはすでに撤退している。博多発祥の豚骨ラーメンチェーンの一風堂や一蘭といった競合他社の勢いが西に行くほど強まるのと、もしかしたら関係があるのかもしれない。
らーめん山頭火 旭川本店は旭川駅の近くに立地している。そのため、駐車場を備えていないのだが、近隣にはコインパーキングがたくさんある。
平日の昼食時に訪問
2020年6月29日(月)の午前11時半過ぎにらーめん山頭火 旭川本店を訪れると、昼食時なのに席はたくさん空いていた。これには、コロナ禍のため観光客がほとんどいない状況、および北海道は基本的に自動車社会なので地元旭川の人がらーめん山頭火を訪れるとすれば、駐車場を備えないこの旭川本店よりも、同じく旭川市内にあって駐車場を備える旭川ラーメン村店か旭川動物園通り店を選ぶケースが多そうだという事情が影響していたのだろう。
看板メニューのしおらーめんを大盛りで注文。
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