北海道ラーメン紀行 #36|らぁめん道 あさひ:あのハリウッド俳優も絶賛! 超マイナーご当地ラーメンの上川ラーメンの筆頭格[北海道上川郡上川町]

最終更新日

幻の塩・大盛り
幻の塩・大盛り
幻の塩・大盛り

3種類の味変用素材が付属した塩ラーメンが着丼。

 

多段構えの工夫を凝らした秀逸な淡麗系スープ
塩スープ

塩スープはあっさりした味。奥に控える旨味が豊かで、淡麗系としては申し分ない仕上がりである。梅干しをちょっと入れてあって、糸唐辛子と相俟って些細ながらも変調の趣向を添えたりもしている。また軽く味変するための松の実・白髪ネギ・煎りゴマも付属する。それらは加えてみても大して旨さは向上しないけれども、面白みは感じられそうだ。

 

食感が良好な細麺
細麺

適度な茹で加減の細麺は、シコシコ感ともっちり感が程良く表れた作りで、なかなかいい感じの出来栄えである。

 

存在感が希薄な鶏チャーシュー
鶏チャーシュー

鶏チャーシューはやや薄味でまあまあ柔らかい。とはいえ、平凡の域を僅かも出ないような出来。ただし存在感が希薄なので、チャーシューよりアピール力に秀でた麺・スープの邪魔にならず、全体的バランスが上手く保たれている。

 

総括
暖簾

今回は、僻地にある名店らぁめん道 あさひで塩ラーメンを味わったのだが、さすがにハリウッド俳優渡辺謙が絶賛する店だけあって、麺とスープがとても優れた逸品であった。こういう東京の下位のビブグルマンラーメン店くらいの実力を持つ店が、食べログで調べるとラーメン提供店がたった11軒しかないようなとんでもない田舎町に存在するというのは、誇るべきラーメン文化を有する東京などの都会人の感覚からしても、あるいはまた人口とラーメン店の数を踏まえた統計学的考察からしても信じられないことであるが、2020年の春から夏にかけて北海道でラーメンの食べ歩きをした経験に則れば、たまにあることだとはっきりと言わねばならない。今回のらぁめん道 あさひもそうなのだが、とりわけその翌日に訪れた富良野の市街地から甚だ遠く離れた僻地にあるラーメン店が、私に断固そう言わしめるのだ。何故にこんなど田舎にこんな超一流店が存在するのだと、私を仰天させた店。その店については次々回、北海道ラーメン紀行#38で紹介する予定なので、乞うご期待。

 

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