ご当地ラーメン探訪｜もばらーめん #1：もばらーめん発祥の店、らぁ麺三軒屋 茂原店［千葉県茂原市］

もばらーめん・神盛り

広口で底が浅めの器に入った一杯が着丼。豚バラ肉が載っているため、ご当地ラーメンの徳島ラーメンや、大手ラーメンチェーンの丸源ラーメンの肉そばを彷彿とさせる。

　

しっかりとした味わいの醤油スープ

この店のスープはカエシを使わず、出汁に直接調味料を加えて作るとのこと。ニンニクが適度に効き、背脂が浮いている醤油スープは、旨味がぎゅっと凝縮されたようなやや力強い味わいで、味の深みが感じられるところも評価すべきなかなかのポイント。わりと秀逸な味わいに仕上がっている。

　

納得のいく自家製中太麺

自家製の縮れた中太麺は、程良い硬さで、もっちり感がそれなりにいい感じ。スープの絡みもそこそこ良いので、食べた実感としてはまあまあ旨くて、納得のいく出来である。

　

スープと相性がいい豚バラ肉

味付けがやや薄い感じの豚バラ肉は、それ自身は凡庸なものの、味がやや強めのスープと味の干渉を起こさず、ちょうどいいバランスを首尾よく形成していて、これはこれで構成上の妙と言えなくもない。

　

総括

今回味わったもばらーめんは、普及の程度や知名度、或いは地域振興への貢献度の点で、成功しているとは言い難いが、千葉県には消滅の危機に瀕しているご当地ラーメンもあるくらいだから、それを思うと、5店も取り扱うところがあるもばらーめんは、かろうじて一定の成功は収めているのだと見なせるかもしれない。