カリーライス専門店 エチオピア 本店|カレーの街の老舗で味わう、カップ麺化されたビーフカレー @神保町[東京都千代田区]
最初に蒸したじゃがいもが出てくる
なぜか、最初にバターを添えた蒸したじゃがいもが出てくる。まさにただのじゃがいもで、旨さを云々する代物ではないだろう。カレーが来るまでそこそこ時間がかかるので、それまでに食べてみてもいいが、やはり蛇足な感じがするのは否めない。
豊潤な香りが食欲をそそるカレー
一見、何の変哲もないオーソドックスな見た目のカレーライスが着丼。だが、ひと口食べた途端、湧き上がるような豊潤な香りに驚かされることになった。
上品でふくよかな香りが絶妙
このカレーの最たる長所は、そのふくよかな香りである。複雑な香りが錦を織るかのごとく絶妙に統合され、微妙に効いたフルーティーな味わいもいいアクセントとなって、とても上品な風味を形成している。しかし他面、旨味にもう少し厚みが欲しいなと、どうしても思えてならなかった。
とても柔らかいビーフ
牛肉はとても柔らかくて、食感は良好だが、いささか旨味が逃げているような印象もまた受けた。
総括
今回味わったビーフカリーは、とりわけ香りが見事で、ハイレベルな逸品と言って間違いないだろう。だが香りすなわち嗅覚への訴求力に頼りすぎているきらいが垣間見え、その裏返しとして味覚への訴求力が弱い感じがなきにしもあらずであった。ゆえに自分としては、旨いと称賛するには1ピース欠けているような、惜しい不足感を覚えることとなった。
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