龍上海 赤湯本店|驚異の大行列に遭遇! 新横浜ラーメン博物館にも出店している山形の名店で、絶品味噌ラーメン @南陽市[山形県]

最終更新日

3時間待ちの一杯
赤湯からみそラーメン

昼食時に行列に並んでから3時間が過ぎ、夕方近くなって、ようやく待望の一杯が着丼。

 

コク深い激旨スープ
辛味噌スープ

からみそラーメン ふくろうのスープは辛味噌抜きでも旨いが、本家本元のスープは辛味噌がないと旨くないので、中央に載った辛味噌を初めに溶かし込んだ。味の広がりと深みを兼ね備えたこの味噌スープは、コク深さがいい感じに表れていて、程良い辛味も絶妙なアクセントとなっており、とても旨く仕上がっている。

 

多加水麺、かくあるべし!?
太麺

麺は縮れた太麺を使用している。この麺はやや柔らかい茹で加減の多加水麺で、その柔らかさと多加水麺らしいプリッとした食感がとても上手く調和していて、なるほどこうすれば多加水麺は旨くなるのかと、開眼させられる思いがした。

 

抜群に柔らかいチャーシュー
チャーシュー

一見すると、昔ながらのごく普通な感じのチャーシューは、非常に柔らかいのが特徴的。また、スープの濃い味に負けないように強めの味付けをしてある。全般的には普通っぽさの延長線上にあるのだが、普通っぽさの範疇内でその範疇を超越しようとする、料理人のある種の弁証法的な企図が感じられなくもない作りである。ちなみにラーメンチェーン最大手の幸楽苑が2019年4月9日より発売している中華そばプレミアムのチャーシューは、このチャーシューに結構似ているので、もしかしたら商品開発の際に参考にしたのかもしれない。

 

総括
店名を表示した置物

今回は全国屈指の味噌ラーメンの名店を訪れたのだが、そのラーメンは麺・スープ・具、個々の出来から全体的なバランスまで、すべてにおいてよく作り込まれていて、期待していた通りの至高の一杯を堪能することができた。創業以来61年間3代にわたって積み上げられたノウハウの重み、老舗ならではのそつの無さ、そういった、パッと出の新参者には真似のできないような背景を感じ取れる一杯でもあった。

 

1 2

シェアする