北海道ラーメン紀行 #6|さっぽろ純連 札幌店:札幌ラーメンの主流派『純すみ系』の原点を成す名店[札幌市豊平区]

最終更新日

YouTubeでこの動画を見る

札幌ラーメンには、純すみ系といって、一般に主流派と目される人気店のグループが存在する。どういうグループかは呼び名がズバリ示していて、純連すみれ、およびその系統の店である。この純すみ系札幌ラーメンにおいては圧倒的な人気を誇っていて、中でもすみれの名声はすでに北海道のみならず関東でも轟いているほどだ。さらにカップ麺やコンビニ商品でのコラボを通じて、純連すみれの名は全国的にも知られるようになってきている。このようにラーメン界で重きを成す純すみ系は、今を遡ること50有余年の1964年に開業した純連に端を発する。今回は、純すみ系の原点ともいえる純連で、まさに原点の一杯たる味噌ラーメンを味わってきたのでレポートする。

👍👍 Double Thumbs Up

 

純連・すみれは兄弟同士
さっぽろ純連 札幌店

前回の東京オリンピックが開催された1964年、札幌で村中明子氏が純連を創業した。その時から純すみ系の歴史が始まった。当時はこう書いて、“すみれ”と読むことにしていたのだが、客の間では“じゅんれん”という読みが定着しつつあった。そういう事情から、一時休業後の移転再開の機会に正式に“じゅんれん”に改められた。1983年のことである。その後、1987年に村中明子氏の長男が純連を受け継いだ。一方で、1989年に村中明子氏の三男が新たに“すみれ”と読む純連を開業し、後に店名をすみれに変更した。こうして、村中明子氏の子息の代になると、純連は2系統に別れることになったのである。

さっぽろ純連 札幌の場所−Googleマップ

さっぽろ純連 札幌の情報−食べログ

 

純すみ系の主要店
さっぽろ純連 札幌店の入口

純連すみれ以外で純すみ系に属する主要な店を列挙しておこう。

純連の系統では、ミシュランガイドでビブグルマンに選ばれた北海道浦河郡浦河町のラーメン八雲が名高い。すみれの系統では、ミシュランガイドでビブグルマンに選ばれた札幌の麺屋 彩未と、TRYラーメン大賞みそ部門で殿堂入りを果たした東京都江戸川区の大島が非常に有名で、その他には札幌の人気店の八乃木狼スープがある。麺屋 彩未の系統で、ひいてはすみれの系統ということになる北海道北見市の麺屋 はる吉も、ミシュランガイドで調査員おすすめの店、すなわち現在言うところのミシュランプレートに選ばれた名店。

 

駐車場
駐車場の案内

この店は人気店なので、駐車場が3ヶ所もある。尤も、訪れたのは新型コロナウイルス蔓延による緊急事態宣言が解除された日の翌日だったので、道路を挟んだ向かい側の第三駐車場を見ると、車は1台も停まっていなかった。

 

平日の夕刻に訪問
券売機

2020年5月26日(火)の午後4時半過ぎに訪れると、中途半端な時間帯であったが、おそらくそれ以上にコロナ禍の影響で、店内はガラガラだった。

みそ大盛チャーシューを購入。

 

1 2

シェアする