北海道ラーメン紀行 #18|MEN-EIJI HIRAGISHI BASE:その発想力、その技術力、天才ラーメン職人の何たるかを示すラーメン[札幌市豊平区]

最終更新日

札幌味噌・チャーシュー・麺大盛り
札幌味噌・チャーシュー・麺大盛り

紫キャベツによる色彩アクセントが洒落た感じの味噌ラーメンが着丼

 

万人受けしそうな素直な旨さのスープ
味噌スープ

濃密な味噌スープは、奥深くふくよかな旨味がさりげなく味覚を包むかのような味わい。奇を衒わず素直で、万人受けしそうな感じである。

 

若干硬めの中太麺
中太の縮れ麺

若干硬めの茹で加減の中太の縮れ麺は、しっとりとした上品なもっちり感を有するものの、硬さや縮れ由来のちょっとした嫌味な感覚が混入してくる。どう見ても、魚介豚骨ラーメンの細麺より劣るようだ。

 

しっとりとした食感のチャーシュー
チャーシュー

しっとりとした上品な食感のチャーシューは、それ自体は淡白な味だが、スープの絡みがまあまあ良いので、食べた実感としては結構旨い。

 

総括
店舗の看板

今回は、ミシュランガイド北海道2017特別版でビブグルマンに選ばれた名店MEN-EIJI HIRAGISHI BASEを2度訪れて、魚介豚骨ラーメンと味噌ラーメンを味わったのだが、特に魚介豚骨ラーメンは全国トップクラスと言われるラーメンにも比肩しうる完成度であった。その一方で、味噌ラーメンはそれなりに秀逸ではあるものの、魚介豚骨ラーメンと比べると格段に完成度が落ちる感じであった。どうして同一人物が作ったラーメンなのに、こうも大きな落差が生じるのであろうか。今回のケースについては、とりわけ構成の優劣がはっきりと表れ、決定的に違っていた。魚介豚骨ラーメンは独創的で大胆な発想に基づいて、他の人が思いも寄らないような斬新な構成となっていたが、味噌ラーメンには特段の構成上の妙が見られず、どこにでもあるような普通の構成であった。

 

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