北海道ラーメン紀行 #34|梅光軒 旭川本店:ミシュランガイド掲載店で味わう、典型的な旭川ラーメン[北海道旭川市]

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醤油チャーシュー・麺大盛り
醤油チャーシュー・麺大盛り

昔風の何の変哲もない見た目の醤油ラーメンが着丼。

 

旭川風のパワフルな醤油スープ
醤油スープ

やや濃厚な醤油スープは、旭川ラーメンの十八番である鳥獣系と魚介系のWスープを用い、また表面にラードを浮かべるという、まさしく典型的な旭川スタイル。味覚にガツンと来る素朴でパワフルな旨味でもって、一点突破を図るかのようなその味わいは、時代遅れの雰囲気も多少あるものの、オーソドックスで奇を衒わない素直な旨さが好感が持てそうだ。

 

旭川風の低加水麺
細麺

適度な茹で加減の細麺は、いかにも旭川らしい“もっちりシコシコ”の低加水麺で、スープの掴みも良く、結構旨い。

 

昔風の至極平凡なチャーシュー
チャーシュー

チャーシューは昔風の至極平凡な作りで、別段良くも悪くもないが、スープの強めの味わいの陰に埋没しないように味付けされていて、スープとのバランスは上手くとれている。

 

総括
梅光軒 旭川本店

今回は、ミシュランガイド北海道2012特別版・2017特別版において2回連続でミシュランプレートに選ばれた梅光軒 旭川本店で典型的な旭川スタイルの醤油ラーメンを味わったのだが、しっかりとした味わいのスープに、はっきりと特徴を打ち出した麺を組み合わせた、古き良き正統派醤油ラーメンといった出来栄えで、これはこれで納得はできた。しかしだからといって、このラーメンをミシュランプレートだと評されてしまうと、あまりにもオーソドックスで捻りの無いところがいささか工夫の無さに思えないこともなくて、ちょっと納得しかねる部分もあると、言い添えねばならない。

 

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